作り方

自社FAQチャットボットを、Claudeで作る。
中小企業のための手順ガイド

「よくある質問」に何度も同じ回答…その手間を、自社FAQチャットボットで減らせます。ClaudeでFAQ AIを作る流れ(Chat→Design→Cowork→Code)と、準備・運用・注意点を、専門用語をかみ砕いて中小企業向けに解説します。

「営業時間は?」「返品はできますか?」——同じ質問への回答に、毎日のように時間を取られていませんか。電話やメールで何度も同じ説明をするのは、地味ながら大きな負担です。そこで役立つのが自社専用のFAQチャットボット。Webサイトに置いておけば、よくある質問に24時間自動で答えてくれます。この記事では、Claudeを使って自社FAQチャットボットを作る流れを、専門用語をかみ砕きながら、中小企業の方向けに手順で解説します。

この記事でわかること
  • FAQチャットボットで「できること」の全体像
  • Claudeで作る4ステップ(Chat→Design→Cowork→Code)
  • 「Claude API」など、知っておきたい言葉のやさしい意味
  • 公開前の準備と、公開後の運用・注意点

FAQチャットボットでできること

むずかしく考える必要はありません。要は「自社のよくある質問と答えを、AIに覚えさせて、お客様の代わりに答えてもらう」仕組みです。次の3方向で考えると、自社に当てはめやすくなります。

A / 答える

問い合わせの自動応答

  • 営業時間・料金・アクセスの質問
  • 返品・キャンセルなどの手順案内
  • 深夜・休日でも即レス
B / 減らす

定型対応の手間削減

  • 電話・メールの一次対応を肩代わり
  • 同じ説明のくり返しから解放
  • 担当者は個別案件に集中
C / 気づく

お客様の声を見える化

  • どんな質問が多いかが分かる
  • 答えられなかった質問を記録
  • 商品・サービス改善のヒントに

先に、3つの言葉だけやさしく

作り方の前に、これだけ知っておくとスムーズです。むずかしい言葉ですが、中身はシンプルです。

用語1

Claude API

  • 自社サイトからClaudeを呼ぶ「接続口」
  • これがあるとサイトに組み込める
  • 使った分だけ払う従量制が基本
用語2

知識データ(FAQ集)

  • ボットが答えの元にする質問と回答
  • ここの質が回答の質を決める
  • あとから追加・修正できる
用語3

プロンプト

  • AIへの「指示文・お願いの仕方」
  • 口調やルールもここで決める
  • 「丁寧に」「分からなければ案内」等

※ API料金などの最新情報は、必ず提供元(Anthropic)の公式サイトでご確認ください。料金体系や仕様は変わることがあります。

作り方の具体ステップ

1まず「Q&A集」をClaudeと一緒に作る

BEFOREFAQページが古いまま。何を載せるべきか、抜け漏れも分からない。
AFTER事業内容を伝えると、想定される質問と回答案をClaudeが一覧で提案してくれる。

できあがるもの:ボットの「頭脳」になる質問と回答のリスト。これが知識データの土台になります。

FAQの素案をつくる当社の事業について、お客様からよく来る質問と、その回答案を20個ほど一覧で作ってください。初めての方にも分かる言葉で。 --- 事業内容:( )/対象のお客様:( )

2ボットの「話し方・ルール」を決める

BEFORE回答がそっけない、または分からない質問に適当に答えてしまう不安。
AFTER口調・禁止事項・分からないときの対応を「指示文(プロンプト)」で明文化。

できあがるもの:ボットの性格と安全ルール。会社の顔として、ぶれない応対ができます。

ボットの方針をつくるFAQチャットボットに持たせる方針文を作ってください。丁寧な口調、分からない質問は無理に答えず問い合わせ先を案内、料金や在庫の断定は避ける、というルールを含めて。 --- 会社名:( )/問い合わせ先:( )

3小さく試して、答え方を整える

BEFOREいきなり公開して、変な回答をお客様に見せてしまうのが怖い。
AFTERまずClaudeに質問役・回答役をさせて社内でテスト。おかしい所だけ直す。

できあがるもの:実際の質問で検証済みのFAQ。公開前に弱点をつぶせます。

回答をテストする次のFAQ集をもとに、お客様になったつもりで意地悪な質問も含め10個質問し、それぞれにこのFAQ集だけで回答してみてください。答えられない質問は印を付けて。 --- (FAQ集を貼り付け)

4サイトに組み込む(ここでコード)

BEFORE「Webに組み込むなんて専門知識が必要そう」と、ここで止まってしまう。
AFTERやりたい構成を伝えると、Claudeが組み込み用のコードと手順を書いてくれる。

できあがるもの:サイトに置くチャット画面のたたき台。公開前の確認はWeb担当・制作会社へ。

組み込みコードを相談自社サイトにFAQチャットボットを設置したいです。Claude APIを使う前提で、必要な準備・大まかな構成・サンプルコードを、初心者にも分かるよう手順で教えてください。 --- サイトの作り:(例:WordPress/自社HTML)

迷ったらこの順番(Chat→Design→Cowork→Code)

いきなりコードから入ると挫折します。触る→設計する→一緒に作る→組み込むの順で、無理なく進めましょう。

01CHAT

まず触る

Claudeに自社FAQの素案を作らせ、答えの精度を体感。ここで「いけそう」をつかみます。

02DESIGN

設計する

載せる範囲・口調・禁止事項・問い合わせへの誘導を決定。ボットの方針を固めます。

03COWORK

一緒に作る

Claudeと往復しながらFAQを磨き、想定問答でテスト。社内で使える状態にします。

04CODE

組み込む

Claude APIでサイトに設置。コードもClaudeに書かせ、最終確認はWeb担当・制作会社と。

よくある失敗と、その回避策

✕ いきなり全社・全質問を対象にして、完成しない

→ 回避策:最初は「最も多い質問トップ10」だけに絞ります。小さく公開し、答えられなかった質問を足していく方が、確実に前に進みます。

✕ 顧客情報や社外秘をボットの知識に入れてしまう

→ 回避策:ボットに載せるのは「公開してよい情報」だけ。個人情報・機密は含めず、社内ルールと利用規約を確認し、最終判断は責任者が行いましょう。

✕ 作って公開したまま、放置してしまう

→ 回避策:チャットボットは「育てる」もの。問い合わせログを月1回見て、答えられなかった質問をFAQに追加すると、どんどん賢くなります。

コピーして使える、プロンプト集

( )を自社の内容に差し替えるだけ。まずは1つ試してみてください。

不足している質問を洗い出す次のFAQ集を見て、お客様が知りたいのに抜けていそうな質問を、理由つきで挙げてください。 --- (現在のFAQ集を貼り付け)
回答をやさしく書き直す次のFAQの回答を、専門用語を避け、初めての方にも分かるやさしい言葉に書き直してください。丁寧で安心感のある口調で。 --- (回答文を貼り付け)
問い合わせログを分析する次は1か月分の問い合わせ内容です。多い質問の種類と、FAQに追加すべき項目を整理してください。個人が特定される情報は除いてあります。 --- (問い合わせの要点を貼り付け)
FAQボット作りから、自社でAIを使いこなす力へ。
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まとめ

  • FAQチャットボットは「よくある質問と答えをAIに覚えさせる」シンプルな仕組み。
  • 順番はChat→Design→Cowork→Code。コードは最後で、そこもClaudeに任せられる。
  • 載せるのは公開してよい情報だけ。公開後はログを見て育てていくのがコツ。

社内で使いこなす進め方はAI内製化の進め方を、業種ごとの具体例は業種別の生成AI活用をご覧ください。

よくある質問

プログラミングの知識がないと作れませんか?

まずはノーコードのチャットツールや、Claudeに作らせたQ&A集から始められます。本格的にWebサイトへ組み込む段階ではコードが必要ですが、その部分もClaudeに書いてもらえます。最終的な公開前の確認は、社内のWeb担当者や制作会社に依頼すると安心です。

Claude APIとは何ですか?費用はかかりますか?

APIとは、自社のシステムからClaudeを呼び出すための「接続口」のことです。利用した分だけ料金がかかる従量制が基本で、料金体系は変わることがあります。最新の料金・プランは必ずAnthropicの公式サイトでご確認ください。少量の問い合わせなら費用は小さく抑えられることが多いです。

お客様情報や社外秘をボットに入れても大丈夫ですか?

個人情報や機密は、社内ルールを決めてから扱いましょう。FAQに載せる内容は「公開してよい情報」に限り、顧客の個別データは含めないのが基本です。利用規約やデータの取り扱い方針を確認し、最終判断は社内の責任者が行ってください。

回答が間違っていたら、どう直せばいいですか?

チャットボットの回答は、元にした「FAQ集(知識データ)」の内容で決まります。間違いがあれば、その元データを修正すれば回答も変わります。公開後も問い合わせログを見て、答えられなかった質問をFAQに追加していく運用が大切です。

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