業務効率化

提案書・企画書のたたき台を、
生成AIで作る|プロンプト例

「白紙から書き始められない」提案書・企画書を、生成AI(Claude)でラクにする方法を解説。構成案づくり→本文ドラフト→相手別の書き分けまで、コピペできるプロンプト例つき。最終仕上げは人が行う前提で、中小企業の資料作成を時短します。

「提案書を作らなきゃ…でも、白紙のパワポやWordを前に手が止まる」「言いたいことはあるのに、どんな順番で並べれば伝わるのか分からない」——提案書や企画書づくりは、中小企業の現場でもっとも時間がかかり、もっとも後回しにされがちな仕事です。じつは、生成AI(Claude など)がいちばん力を発揮するのが、この「最初の一歩=たたき台づくり」。目的と相手を伝えるだけで、構成案も、本文の下書きも、相手別の書き分けも、数分で用意できます。この記事では、提案書・企画書のたたき台を生成AIで作る手順を、コピペできるプロンプト例つきで紹介します。なお、最終的な仕上げと事実確認は人が行う前提です。

この記事でわかること
  • 提案書づくりで生成AIが効く「3つの工程」の全体像
  • 構成案→本文ドラフト→相手別の書き分けの具体手順(プロンプト例つき)
  • 「白紙から書けない」を解消する、たたき台の頼み方
  • つまずきやすい点と、その回避策(事実確認・機密の扱い)

提案書づくりで、生成AIが効く工程

大事なのは、AIに「完成品」を求めないこと。提案書づくりを工程に分け、AIには「考えるとっかかり」と「下書き」を任せ、最後の判断と仕上げは人が握ります。次の3つの工程に分けると、当てはめやすくなります。

A / 骨組みを作る

構成案づくり

  • 目的と相手から見出し案を提案
  • 抜けがちな項目を洗い出す
  • 話す順番(ストーリー)を整理
B / 中身を埋める

本文ドラフト

  • 各見出しの下書きを一気に作成
  • 箇条書きから説明文へ膨らます
  • 専門的な内容をやさしく言い換え
C / 相手に合わせる

書き分け・推敲

  • 経営者向け/現場向けに調整
  • 長さやトーンを場面に合わせる
  • 弱い箇所・反論への備えを点検

手順でわかる、たたき台のつくり方

提案書づくりは、「いきなり清書」をやめて、工程を踏むと一気にラクになります。AIと一緒に、構成案→本文ドラフト→書き分けの順で進める具体例を見ていきましょう。

1まず「構成案(見出しの骨組み)」を作る

BEFORE白紙のスライドを前に、どこから書くか悩むだけで30分。構成が決まらず手が止まる。
AFTER目的・相手・伝えたい結論を渡すと、見出しの骨組みと話す順番がすぐ手に入る。

できあがるもの:「課題→原因→提案→効果→費用→進め方」のような、抜けのない見出しリスト。骨組みが決まれば、あとは埋めるだけです。

構成案をつくる次の内容で提案書を作ります。相手に伝わりやすい見出しの構成案(章立て)を、話す順番つきで提案してください。抜けがちな項目があれば補ってください。 --- 提案の目的:( )/提案相手:( )/いちばん伝えたい結論:( )

2構成案をもとに「本文ドラフト」を一気に書く

BEFORE見出しは決まっても、各ページの説明文を1から書くのに半日。言い回しに迷う。
AFTER箇条書きのメモを渡すだけで、各見出しの下書き(説明文)がそろう。直して使える。

できあがるもの:各見出しの下に説明文が入った、修正前提のたたき台。ゼロから書くより、はるかに速く形になります。

本文ドラフトをつくる次の構成案に沿って、提案書の本文ドラフトを作ってください。各見出しの下に、相手に伝わる説明文を3〜5行で書いてください。事実が不確かな箇所は「要確認」と明記してください。 --- 構成案:( )/盛り込みたいメモ・箇条書き:( )

3同じ提案を「相手別」に書き分ける

BEFORE社長にも現場にも同じ資料。「結局いくら?」「使いこなせる?」と刺さりどころがズレる。
AFTER同じたたき台から、経営者向け・現場向けに力点を変えた2版を作り分けられる。

できあがるもの:決裁者には費用対効果を、使う人には手間や使い勝手を前面に出した版。複数の関係者を一度に納得させやすくなります。

相手別に書き分ける次の提案ドラフトを、相手に合わせて2パターンに書き分けてください。 (1) 経営者・決裁者向け:費用対効果と投資判断を中心に、短く要点で (2) 現場担当者向け:導入の手間・使い勝手・日々の変化を中心に --- 元のドラフト:( )

4仕上げ前に「弱いところ」を点検させる

BEFORE提案当日に「ここ突っ込まれたら困る」が発覚。反論への備えが抜けている。
AFTERたたき台を渡して「弱点と想定質問を出して」と頼むと、事前に穴を埋められる。

できあがるもの:説得力の弱い箇所、相手から出そうな質問、用意すべき根拠データの一覧。提案前の最終チェックに使えます。

弱点と想定質問を点検次の提案ドラフトについて、(1) 説得力が弱い・根拠が足りない箇所、(2) 相手から出そうな質問・反論、(3) 補強のために用意すべき情報、を箇条書きで挙げてください。 --- 提案ドラフト:( )/提案相手:( )

白紙から脱出する、進め方の順序

いきなり完璧を狙う必要はありません。1本の提案を「構成→本文→書き分け」の順で小さく試すのが近道です。

01STEP 1

まず構成案を1本もらう

次に作る提案の目的・相手・結論をAIに渡し、構成案を出させます。白紙が骨組みに変わる、ここが第一歩。

02STEP 2

本文ドラフトまで一気に

構成案にメモを足して、本文の下書きを作らせます。出てきた文章を「直す・選ぶ」作業に頭を使います。

03STEP 3

相手別に書き分けて点検

決裁者・現場など相手ごとに版を作り、弱点と想定質問を洗い出し。提案前の穴をふさぎます。

04STEP 4

型を社内で共有する

効いた構成や頼み方(プロンプト)を「型」として共有。誰が作っても提案書の質がそろい、作成時間が安定します。

よくある失敗と、その回避策

✕ AIのたたき台をそのまま提出してしまう

→ 回避策:たたき台はあくまで下書き。金額・納期・実績・固有名詞などの事実は人が一つずつ確認し、論理の流れと自社の強みは人の判断で磨いてから提出します。AIは「速く形にする相棒」で、内容の保証はしません。

✕ 取引先の社名や未公開の提案内容をそのまま貼る

→ 回避策:社名は「A社」、固有の数値は伏せ字にし「構成や言い回しだけ相談」を。個人情報や機微な情報は社内ルールと、利用する生成AIサービスの入力データの扱いを先に確認しましょう。

✕ 抽象的な指示で、ありきたりな案しか出ない

→ 回避策:「目的・相手・伝えたい結論・自社の強み」を具体的に渡すほど、提案は鋭くなります。ぼんやりした入力からは、ぼんやりした提案しか返りません。

コピーして使える、プロンプト集

( )を自社の内容に差し替えるだけ。まずは1つ試してみてください。

企画のアイデア出し次のテーマで企画書を作りたいです。盛り込めそうな切り口やアイデアを、5つほど箇条書きで提案してください。 --- テーマ:( )/目的:( )/対象:( )
課題→解決の流れに整える次のメモを、「課題→原因→解決策→期待できる効果」の流れに整理してください。提案書にそのまま使える見出しと要点の形でお願いします。 --- メモ:( )
1枚サマリーを作る次の提案ドラフトを、A4・1枚で伝わるサマリー(要約)にまとめてください。「結論・理由・費用・次のステップ」が一目で分かる形でお願いします。 --- 提案ドラフト:( )
資料づくりの時短から始めて、自社で使いこなす力へ。
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まとめ

  • 提案書は「白紙から書く」のをやめ、構成案→本文ドラフト→相手別に書き分けの工程をAIと進めるのがコツ。
  • AIには目的・相手・結論を具体的に渡すほど、鋭い案が返ってくる。同じたたき台から相手別の版も作れる。
  • たたき台は下書き。事実確認と最終仕上げは人が担当し、社名・数値は伏せ字にして相談すると安全。

同じ「事務を速く形にする」時短術はExcel作業を生成AIで自動化する方法を、提案資料づくりが多い業種の例は卸売・商社の生成AI活用を、社内で型を共有して使いこなす進め方はAI内製化の進め方をご覧ください。

よくある質問

文章や資料づくりが苦手でも使えますか?

むしろ苦手な方ほど効果的です。提案書は「白紙から書き始める」のが一番つらい工程ですが、AIに目的と相手を伝えれば構成案やたたき台がすぐ出ます。ゼロから書く負担がなくなり、出てきた案を直す・選ぶ作業に集中できます。

AIが作ったたたき台は、そのまま提出して大丈夫ですか?

たたき台はあくまで「下書き」です。提出前に必ず人が仕上げてください。とくに金額・納期・数値・実績・固有名詞などの事実は、AIが推測で埋めることがあるため、担当者が一つずつ確認・修正します。論理の流れや自社ならではの強みも、人の判断で磨くことで提案の質が上がります。

お客様の社名や提案内容を入力しても平気ですか?

取引先の社名や未公開の提案内容、個人情報などの機微な情報は、社内ルールを決めて扱いましょう。社名は「A社」、固有の数値は伏せ字にして「構成や言い回しだけ相談する」と安全です。会社で契約している生成AIサービスの利用範囲(入力データの扱い)も、事前に確認してください。

同じ提案を相手によって書き分けることもできますか?

できます。同じたたき台をもとに、「経営者向けに費用対効果を前面に」「現場担当者向けに導入の手間や使い勝手を中心に」といった指示で、相手に響くポイントを変えた版を作り分けられます。複数の決裁者がいる提案で特に役立ちます。

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